シミュレーション辞典のご案内

シミュレーション辞典編集委員会
委員長 大石進一

日本シミュレーション学会30周年記念の企画として,学会の総力をあげて,『シミュレーション辞典』を編纂いたしました。企画構想から2年余りを経て2012年1月末の発行予定です。周知のとおり,科学・技術、社会・経済活動あるいは人間生活にとってシミュレーションはいまや欠かせないものとなりました。その結果として,対象範囲が非常に広くなり,シミュレーションの基礎から始まって,各分野への展開が一望できる書籍が望まれておりました。本シミュレーション辞典は,この分野の中項目辞典として,その要望に応える画期的なものであると考えております.具体的には,

  1. シミュレータのブラックボックス化に対処できるように,何をどのような原理でシミュレートしているかがわかることを目指している。そのために,数学と物理の基礎にまで立ち返って解説している。
  2. 各中項目は,その項目の基礎的事項をまとめており, 1 ページという簡潔さでその項目の標準的な内容を提供している。
  3. 各分野の導入解説として「分野・部門の手引き」を供し,ハンドブックとしての使用にも耐えうること、すなわち,その導入解説に記される項目をピックアップして読むことで,その分野の体系的な知識が身につくように配慮している。
  4. 広範なシミュレーション分野を総合的に俯瞰することに注力している。広範な分野を総合的に俯瞰することによって,予想もしなかった分野へ読者を招待することも意図している。

本辞典の作成において日本シミュレーション学会は多くの方々のお世話になりました。まず,執筆をお引き受けいただいた多くの著者の方々にまず感謝します。また,分野・部門の主査や幹事の方々にも厚く御礼申し上げます。また,執筆協力者の方々には著者の紹介などにご尽力をいただいたことを感謝します。

詳しい情報はコロナ社ホームページでも閲覧可能です。
https://www.coronasha.co.jp/np/isbn/9784339024586/