第30回 日本シミュレーション学会大会(ご挨拶)


第30回日本シミュレーション学会大会(JSST 2011)
期日: 平成23年10月22日(土)~23日(日)
会場: 東海大学 高輪キャンパス(東京都港区高輪2-3-23)

ご挨拶

本学会設立30周年の節目として年次大会の国際化を企画し、本日無事大会が開催されましたことたいへん喜ばしく思います。これもひとえに実行委員会の皆様の並々ならぬ努力の賜物と思っています。またお忙しい中、招待講演をお引き受けくださった方々やパネル討論に参加される関係学会の代表者にはあらためてお礼申し上げます。国際会議としては、質の高い口頭発表論文を採録するために、査読をきちんと行うことが重要です。多忙な研究者がボランティアで行う査読業務を効率化するためには、査読業務の電子化が必要不可欠です。実行委員会が、短い準備時間にも関わらず、査読システムを整備し・活用できたことはたいへん誇らしく思います。

本学会国際化の歩みは、これまでの歴代会長の卓越したリーダーシップの上に成り立っています。本学会の前身のアナログコンピュータ技術研究会が1971年に主催したものを含め5回の国際会議を主催し、成功裡に終了してきました。2009年、立命館大学で主催したAsiaSim2009では、本学会小野前会長から、これまで順番にAsiaSim国際会議を主催してきた日本・中国・韓国に、シンガポール・タイを加えた5カ国から構成されるアジアシミュレーション連盟の設立を呼び掛け、今年ソウルで開催予定のAsiaSim2011において正式に発足が予定されております。また念願の英文論文誌の発刊も2013年出版に向けて準備が着実に進んでいます。

今年3月11日の東日本大震災に被災した我が国は、海外を含む皆様からの心温かいご支援によりから着実に復興しています。震災当日、私は、たまたま東京に向かう新幹線車中におりました。7時間遅れで到着した品川では、行き場を失った人々で街中が埋め尽くされていました。本日、皆様は、品川を行き交う人々の表情に復興の兆しを確認できたものと期待しています。東日本大震災は、我が国に多くの不幸をもたらしましたが、皆様からのご支援を通じ皆様との強い絆を確認することができました。また、同時に、転ばぬ先の杖としてのシミュレーション技術の重要性を改めて再認識いたしました。シミュレーションでは大量の情報が生成され、うまく向き合うことができないと情報の洪水に溺れてしまう危険性をもっています。私たちはシミュレーションについてきちんと教育するための準備をはじめなければならないと考えています。

本大会参加の皆様には、この国際都市東京を楽しみ、相互理解を深めていただきたいと願っています。2日目に予定しています本学会元会長矢川元基先生による30周年記念講演「シミュレーションの将来」と引き続き行われるパネル討論にぜひご参加いただき、活発な討論を通じて、皆様の絆がより強まっていくことを期待します。

平成23年10月22日


日本シミュレーション学会会長
JSST 2011大会組織委員長
小山田 耕二