第26回 日本シミュレーション学会大会: オーガナイズドセッション
オーガナイズドセッション
| No. | セッション オーガナイザー |
要 旨 |
|---|---|---|
| 1 | 数値計算 大石 進一 (早稲田大学) |
理工学に現れる諸問題に対して,計算機を用いた様々なシミュレーション技術が開発されてきたが,その基礎となるのは数値計算である.そのため,数値計算の大規模化,高速化,高精度化,精度保証など話題が尽きない.近年の計算資源の増大に伴い,数値計算は今後益々,シミュレーション技術においてその重要性を増すものと思われる.本セッションでは,線形・非線形方程式,微分・積分方程式の数値解法,高精度計算法,並列計算法,精度保証法やそれらの応用について最新の話題を取り上げる. |
| 2 | 生体分子の コンピュータシミュレーション 直島 好伸 (岡山理科大学) |
情報技術(IT)の急速な発展と優れた計算科学ソフトウェアの開発は、コンピュータによる様々な物質、生命および現象のシミュレーションを可能にした。生命現象を解明し、理解することは21世紀の日本の科学や産業の中心課題だが、それには従来の理論、実験のみならず、コンピュータシミュレーションの技術が必要不可欠である。本セッションでは、生体高分子あるいはそれに関連した有機低分子のシミュレーションの講演をもとに、生命現象シミュレーションの現状と将来について活発な討論を行いたい。生命科学における革新的シミュレーションに繋がるような議論の場を提供すべく、基礎から応用まで、大学、企業、研究所からの最新の研究発表を期待している。 |
| 3 | 可視化とシミュレーション 田中 覚 (立命館大学) |
シミュレーションと可視化は密接な関係にある.シミュレーションの結果を可視化することで,研究対象に対する理解を深めたり,考え違いを改めたりできる. scientific visualizationは,その良い例である.一方,シミュレーションの技術を利用して可視化手法を開発する例も多く見られる.例えば,複雑な曲面を可視化する際のサンプル点の生成などは,その良い例である.本セッションでは,上記のような「シミュレーションの可視化」と「シミュレーションによる可視化」の両方の講演を広く募集し,シミュレーション技術の新たな可能性を探りたい.理学,工学,医学をはじめ,可視化とシミュレーションに関連する多くの分野の講演を集めたい. |
| 4 | 環境・エネルギー経済の エージェントシミュレーション 山形 与志樹 (国立環境研究所地球環境研究センター) |
環境・エネルギー経済を取り巻く諸問題は、その系において多くの意志決定主体の思惑と動向が複雑かつダイナミックに絡み合うため、従来の要素還元的手法や均衡理論等では説明がつかない現象も多くみられ、その挙動分析は非常に難しい。また、エージェントシミュレーションはこのような系の分析に何らかの示唆を与えるものとして期待されるが、現実問題への応用にはまだ課題が多い。そこで本セッションでは、エージェントシミュレーションの環境・エネルギー・経済を中心とした現実問題への応用や、そのために必要な理論、手法等について最新の研究を取り上げる。関連する様々な分野からの参加と学際的な意見交換ができることを期待する。 |
| 5 | 電磁界シミュレーション 寒川 光 (日本アイ・ビー・エム株式会社) |
電磁界解析は、電子回路の電気信号の高周波数化、移動体通信の急速な普及と発展、マイクロ波デバイスの開発などに伴い、急速に需要を広げている。電子機器の開発競争は熾烈になり、機器設計の信頼性やスピードが開発競争の成否の分岐点となっており、信頼性の高い大規模な数値シミュレーション技術の役割が注目されている。本セッションでは電磁界解析に用いられる幅広いアルゴリズム(FDTD法、有限積分法、モーメント法、境界要素法、有限要素法)に立脚したシミュレーション技術を焦点をあて、基礎から応用まで、大学、企業、研究所からの最新の研究発表を期待している。 |
| 6 | 安全安心 香川 利春 (東京工業大学) |
安全安心に対する社会の関心が高まっています.今日,システムや社会が複雑になり,安全安心を脅かす事態の予測がより難しく,影響の広がりもより大きく複雑で,安全安心は逆に遠ざかっています.安全安心社会の確立のために,シミュレーション技術の果たす役割は大きいと考えられます.そこで本オーガナイズドセッションでは,安全安心に貢献するシミュレーションの講演を募集します.その分野は①電力ガス水道等の社会インフラ,②交通システム,③災害予測,④医療福祉関連, ⑤電気電子情報システム,⑥材料・機械システムなどですが,これら以外でも広く安全安心に係わるシミュレーションの講演を募集します. |
| 7 | 脳機能解析と バイオコンピューティング 嶋田総太郎、小野治 (明治大学) |
近年の科学技術においてライフサイエンス分野の発展はめざましいものがあり、脳科学はその中心の一つの柱となっている。脳科学分野におけるこれまでの研究は実験系の研究が中心であったが、問題が複雑・大規模になるにつれて脳機能計測や解析におけるシミュレーション技術の役割が大きくなってきている。一方情報処理の分野では脳機能から示唆された複雑バイオネットワークによるコンピューティング機能が注目されている。 本セッションでは、国内における脳機能解析とモデリング研究の動向を把握することを主眼とし、複雑ネットワーク問題への応用とそれぞれの最新の研究成果を提供する。脳機能解析分野ではシミュレーション技術単独で進展することはなく、実験系の研究者との連携が不可欠であるとの認識から、脳科学ないし心理学・医学分野の研究者の参加も広く受け容れる最新話題を取り上げる。 |
| 8 | CAD/CAM/CAE/CSCW 萩原一郎 (東京工業大学) |
デジタル設計の時代、設計・製造にこれらの技術が使用されるのは常識となっているが、まだまだ手作業に頼る所も多く更なる自動化が強く求められている。例えば、異なるシステム間でCADデータは欠損が生じるがその修復、CADからCAEへのデータ変換、自動メッシュ生成されたあとのメッシュのエンハンスメント、リバースエンジニアリングの際の構造再構成データ、STLでーたから面化などで特に手作業が依然として多くある。ここではこのような課題を解決するためのディスカッションの場としたい。 |
| 9 | 移動通信ネットワーク 佐和橋 衛 (武蔵工業大学) |
W-CDMA,CDMA2000等の第3世代移動通信方式が世界的に普及しつつあり,移動通信ネットワークによるブロードバンドサービスの提供が期待されている.また,3GPP (3rd Generation Partnership Project)やIEEEでは, Full IP機能を実現するブロードバンド移動通信ネットワークの標準化が行われている.さらに,将来の高効率な移動通信ネットワークを構築するためにアドホックネットワークなどの研究が盛んに行われている.本セッションでは,将来のブロードバンド移動通信ネットワークを実現するための,要素技術,無線アクセス技術,応用技術に関する講演を募集している. |
